神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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◆百日参り

Posted by 空耳ロバ on

ワァーオン、ワァーオン・・

まだ薄暗い明け方、猫の声に目を覚ました私は鳴き声の行方を探しに外へ出た。
彼は、私がドアを開けた途端、足にまとわりついてきた。

「あれ?迷子ちゃんなの?」

名前は、黒猫の男の子だからとりあえず「クー太」と名づけ、保護をしてから3日が過ぎていた。

「あら、クー太、また箱に入っているの?駄目だといったでしょ。」

クー太には私の思い出木箱が見えるようで、保護したその日から早速、クー太お気に入りの場所となっている。

「ほら、出てね。はい、抱っこ。」
クー太を箱から出そうと抱き上げた時、カラーボールが二つ零れ落ちた。

・・・とその時、

『お願いがあるんだ。』黒猫のクー太がしゃべった・・

「へッ?猫が喋った・・・人間と話が出来るの?」
『うん、少しなら話せるよ。僕ね、連れて行ってもらいたいところがあるんだ。』
「どこ?」
『時間がないんだ。今、転がったボールを覗いてみて・・』

転がった二つのカラーボールのうち、一つを覗いた。
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*ここで寄り道・・
この絵の中に猫が描かれています。
何匹の猫が何処にいるでしょうか?
正解は次回UPの時に。。。
------ 寄り道終了 ------

黒猫クー太の行きたいところとは、どうやら神社のようだった。

「ここはどこなの?何しに行くの?」
『説明している時間ニャイんだ!急いでいかないと・・』
「どうやっていくの?」
『僕の首輪にこのカラーボールを着けて。』
「わかった。」

クー太の首輪にカラーボールを着けると、クー太はカラーボールの中へ飛び込んで行った。



------------- 非常に物足りなく短いのですが、つ・づ・く -------------


今日より明日がもっと良い日でありますように・・・
おやすみなさい。









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◆百日参り2◆

Posted by 空耳ロバ on

カラーボールを付けたクー太はボールの中へ飛び込んで行った。
が、見送った私は心配でならなかった。

抱き上げた時に零れ落ちたもう一つのカラーボールを手に取り、あの鏡のように見えはしないかと目を凝らすが、そこには何も浮かばない。

クー太は今頃どうしているだろう・・・
行きたい場所へは無事、辿り着けたただろうか・・・


その頃、クー太は天の川が夜道を照らす山間を歩いていた。

「あの家だ・・」
クー太の目指す先にはほんのりと明かりの灯った小さな家が建っていた。

コンコン・・・コンコン・・・

ガラガラガラ・・家の戸が開き、あばあさんが出てきた。

『どちらさんかね?・・・おや、誰もいない。気のせいかの。』

ゴロニゃーん・・ゴロにゃーご

クー太はおばあさんの足下でお腹を出して、ひっくり返って見せた。

『おやおや、黒猫さん、こんな時分にどうしたの?
帰るおうちが判らなくなったのかい?今夜はもう遅いから、内へお入りよ。』
お婆さんはそう言ってクー太を中へ入れた。

朝になるとお婆さんは早くから団子をこしらえていた。
その様子をじっと見つめていたクー太に気付いたおばあさんは、
『黒さんもお腹が空いたんだね、ちょっと待ってておくれね、これをお供えしてくるからね。』
と言い、団子と茶碗一杯の水を手に勝手口から外へ出て行った。
クー太も後に付いて行った。

裏へ回ると、そこには小さな菩薩様の石像が建っていた。
おばあさんはその石像に、こしらえたばかりの団子と茶碗一杯の水をお供えし、手を合わせて何やらぶつぶつと唱えている。
クー太はその後ろに座り、おばあさんのブツブツが終わるのをじっと待っていた。
唱え終わったおばあさんは、まだじっと後ろで待っていたクー太を見て驚いた様子で言った。

『あら、おじいさん?もういらしてたんですか?』

二ゃーゴ・・

『うふふ・・そんなはずはないわね。黒さん、終わるまで待っていてくれたのね。
ありがとう。じゃ、ご飯にしましょう。』

おばあさんはその日一日、クー太を話し相手に過ごした。

『黒さん、黒さんも独りぼっちなの?
一人は寂しいわね。。
私もおじいさんが亡くなってからは訪れる人もなく、ここで独りぼっちになってしまったわ。
たまに町場へ出たときに、道を聞かれるくらいなもので、話す相手もいなくなったわ。
ふふ・・だから、こうして毎日、お団子を作って、菩薩様に話を聞いてもらっていたのよ。
でも、それも今日でおしまい、丁度、百日目になったからね。
明日は百一日目。
百一日目にお参りをするとね、仏様がそこのお寺の石段まで降りてきてくれるんですって。
それで帰り道には亡くなった人と似た人に逢えるとか、亡くなった人の聲(せい・声のこと)を聞くと言われているのよ。
せっかく黒さんが尋ねてきてくれたけれど、明日は、百一日参りに行くのよ。
だから、ずっと一緒にいられるのは今日だけね。』

翌朝になり、おばあさんは百一日参りに出かけた。
クー太もおばあさんの後を付いて歩いた。

『あらあら、黒さん、もう付いて来ては駄目よ。』
おばあさんはそう言ってクー太を追い払おうとするが、それでもクー太はおばあさんの後を付いて行った。
『黒さんも一人になるのが嫌なのね、じゃあ黒さん、貴方も一緒にいらっしゃい。』
おばあさんは追い払うことを諦め、クー太を抱きかかえた。

『ほら、黒さん、見えるでしょう、あの石段。
あの石段でおじいさんが待っていてくれるのよ。
・・・おじいさん、もうすぐ着きますからね・・・』

クー太は、抱きかかえれらた腕から飛び降り、石段に向かって走って行った。

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    (このイラストは実際の百一日参のお寺とは無関係です。)


「おばあさん、ありがとう。僕もやっと仲間に逢えるよ!
おーい、みんなぁ~!!!」

『うふふふふ。。やっぱり、黒さん、貴方も迷っていたのね。おばあさんもよ・・』


その日以降、おばあさんの家は夜になっても明かりは灯らなくなった。



クー太・・・

『どうしたのじゃ。』

「あっ、神様。。クー太がいなくなっちゃった・・」

『ほれ、この扉を開けてごらん。。。』

「あっ・・」

扉の向こうには、おじいさんと和やかにお茶を飲むおばあさんの姿が。。。

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先に旅立った仲間と楽しそうに遊ぶクー太の姿が・・・

     005962_convert_20120920204655s_20121220203622.jpg

開けた扉をソーッと閉めた私は、抱きかかえた時に零れ落ちたもう一つのカラーボールをお仏壇に供え、手を合わせた。
「クー太、うちに来てくれてありがとう。」
カラーボールは仏壇の中でクルクルと軽やかに回っていた。


・・・・・・・・・・・・・・

クー太:熊本で保護し飛行機に乗せ、東京へ連れてきてから、わずか1年半後、悪性リンパ腫にて
    没。
    享年3歳。

クー太の命日が近いのでお彼岸に併せ、創作してみました。

実際の百一日参りは下記、大山参り、転載記事をご参照ください。


猫探し・・すぐに見つけられたでしょうか?
答えは4匹。居場所は上から番号を記載。

探せたからと言って、賞金も賞品もありませんが・・・
すぐに探せた貴方様は・・とーっても眼が良いデスね・・それだけです。。すみません、、、


明日も今日より少し良い日でありますように・・・・
お加減の悪い方は、一日も早くよくなりますように・・


《神奈川県 大山 茶湯寺 百一日参》

亡くなられた方の霊は四十九日まで其の家の棟の下にいて五十日めから黄泉路の旅へ出発します。
残された家族が四十九日に菩提寺に上げる四十九個のおもちを一日一日のお弁当とし家族の方が
毎日お佛壇にそなえるお水でのどをうるおし百ヶ日めに極楽の門に至り佛様に成られます。
 百一日は佛様と成られた故き人が御先祖様の仲間入りの為に我が家へ帰る日であり家族の方は
故き人が無事に成佛したお礼詣りに大山茶湯寺へ参拝しますがそれを知っている佛様は
茶湯寺の石段で家族の来山を待っているといわれます。
 大山の茶湯寺は開山以来九百年の傳燈を継承する秘法百一日茶湯供養を奉修しますが
此の日供養したお茶がそれまでのお水にかわって新しい佛様に御先祖様と同じように
お茶湯するお佛壇の最初のお茶になるわけです。
 茶湯寺参りの道すがら又帰り道によくにた人に逢えるとか聲を聞くとかいわれるのは
茶湯寺の石段で待っていた故人の霊の喜びの表現かも知れません。

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