神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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◆冬祭り

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盆踊り、花火大会、夏の風物詩が終わり、神輿と夜店で賑う秋祭りが過ぎる頃忙しくなる世界がありました。


うぅー寒い寒い・・

グガァーグガー・・

「こんなに寒いのにトナカイはよく平気で寝てられるよな。」

『毛皮きてるからね。』

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そうです、もうすぐクリスマスです。
サンタとトナカイの世界は、みんなの欲しがる物やプレゼントの準備に大忙しです。
他のサンタやトナカイは忙しく動き回っているのですが、寒がりサンタとぐうたらトナカイだけは違いました。

      
「トナカイ、もうすぐクリスマスが来ちゃうけど、どうする?」
『僕は行かないよ、サンタ一人回ってきなよ。』

どうやら、トナカイは、重たいサンタクロースとたくさんの贈り物を乗せたソリを曳いて走るのは自分なのに、サンタばかりがモテはやされていることに機嫌を損ねているようです。


「そんなことないよ。トナカイがいないと贈り物届けられなし、感謝してるよ。」

『サンタに感謝されてもね。
それに最近の子ども達の欲しがる物は値が張るものばかりだし・・』

「うーん・・それもそうだね。
昔はお菓子だけでも喜んでくれていたのに最近はゲーム機やゲームソフト、しゃべるぬいぐるみとか高いものばかりだからね。」

『そうだよ。サンタクロースなら他にも沢山いるし、やめやめ。
あーもう一寝入りしようっと。』


そう言って、ぐうたらトナカイと寒がりサンタは焚き火の前で再び昼寝を始めました。
そこへ、うさぎのピョンが大きな靴下を下げてやってきました。


「こんにちは、寒がりサンタさんとぐうたらトナカイさんに、今年のクリスマスに回る場所と去年の成績表を神様から預かってきました。
はい、これです。印鑑かサインをお願いします。」
ピョンはそう言いながら靴下の中からサンタに差し出しました。
「おお、ピョン、十五夜に餅つきしたばかりなのに12月は神様のおつかいかぁ。
ピヨンは働き者だなぁ・・」

サンタは早速、中を開きました。

「ゲッ!トナカイこれ見てよ!」
寒がりサンタはいびきをかいて寝ているぐうたらトナカイを大声で起こしました。

『んん??どうしたの・・』
ぐうたらトナカイはまだ寝ぼけ眼の目を開いて、サンタの差し出した紙を覗き込みました。

『あぁれ?なんで?去年の成績は僕達がビリなの?
じゃあ、毎年ビリだったサンタは・・?』

「毎年ビリだったサンタさんは定年を迎えられましたので退職しました。
だから去年の“ビリで賞”は寒がりサンタさん組です。」
うさぎのピョンはそう言うと、ピョピョーン、ピョピョーンと元気よく跳ねながら帰って行きました。

『ふーん、それでビリになっちゃったんだ。
でもクリスマスなんて勝ち負け競うものじゃないからね、気にしない気にしない!
それで、今年はどこの国を回ることになってる?』

「今年は・・日本だよ、寒そうだなぁ、どうせ回るならハワイとかオーストラリアとか暖かい国がよかったなぁ。」

『サンタは寒がりだね。
日本は今、冬だから間違いなく寒いよ。
事前調査って言ったって、わざわざ調べに行かなくても最近の子どもの欲しい物なんてだいたい同じだからな。
でも行かないと神様に叱られちゃうね。』

「じゃあ、日本は寒いから、調査に行く前に、先にこれで見てみようよ。
よいしょっと。」

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寒がりサンタはポケットの中から大きな丸い水晶玉を取り出して、両方の掌でそっと包みました。

しばらくすると、水晶玉の中には子供たちの欲しい物が次々と浮んできました。


『へぇー・・サンタはこんな便利な物持ってたんだ。』

「去年定年になったビリサンタから貰ったんだ。
えーと、なになに・・欲しい物ベストテン?
1位が・・・あ~やっぱりね、見るんじゃなかった。
ゲーム機やゲームソフト
2位が、あーこれも思ったとおり、しゃべるぬいぐるみか。
高いものばかりだな」

『だから言ったでしょ。
最近の子どもたちの欲しがる物はそんなものなんだよ。
大人はどんな物が欲しいのかな?
だって、クリスマスは子供や恋人同士のものだけじゃないでしょ。
サンタは何で大人のところへは廻らないの?』

「言われてみればそうだね。
サンタ歴40年になるけど、そう言えば大人のところへ廻ったこと一度もないな・・」

『ねぇ、サンタ!今年はちょっと行ってみようか・・』

「うん。神様の伝言は〝廻る国 日本〟とあるだけで“子供たち”とは書いてないもんね、行ってみよう!!」

寒がりサンタとぐうたらトナカイは早速、クリスマスプレゼントで欲しい物調査に出かけました。
              
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『そーれ!!』
「うわっホー!!
久しぶりのソリは気持ちがいいナァー、トナカイ、また腕を上げたね!!」
『十分睡眠とったからね!!ソレぇー!!』

プレゼントの事前調査に街へ降りた二人の様子を神様はジッと見つめていました。


---------------------------- つづく--------デス--------------------

ごめんなさい、つづくです。
マウスの調子がイマイチ・・磨耗しているようです。明日買ってきます。

今日、夕方の地震は東京地方もかなり強く揺れました。
発表震度よりも大きく感じました。
東北地方の皆様、大丈夫でしたでしょうか?
怖かったでしょうね。
この季節、日が沈むのが早く、暗い中の地震は怖さ倍増です。
引き続き、お互いに余震に注意して安全に暖かくして過ごしましょう。
あービックリした!!!

つづきでマウスの調子ももイマイチなのにあつかましいのですが、
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◆冬祭り2

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--------------------------- 冬祭り1 のつづき 2 -------------------------


クリスマスプレゼントの事前調査から戻った寒がりサンタとぐうたらトナカイ
は、悩んでいました。


「なぁ、トナカイ、大人の欲しい物って範囲が広すぎるな・・どうしようか。」
『ん~・・現金、宝くじ当選、幸せ、家族、時間、健康かぁ・・
あちらを立てれば此方が立たずというものばかりだ。
お金がかからず皆が幸せになれるものってないものかな・・』
「そうだ!!ちょっと出かけてくる。すぐに戻るよ。」

サンタは握り拳でもう一方の掌をポン!と打つと、空の袋を提げて出て行きました。
そして、しばらくすると袋一杯に何かを詰め込んで戻ってきました。

『どこ行ってたんだよ。』
「24日のプレゼントを神様に貰ってきたんだ。」
『へぇ~どれどれ。』
袋の中を覗くトナカイにサンタは耳打ちをしました。

『ふむふむ・・よし!ビリでも出来ことがあるって見せてやらなきゃな!!
そうと決まったら24日は国の定刻どおり午前0時に出発だ!
早起きだぞサンタ、寝坊するなよ!』
「それはトナカイ、君だよ!」
『大丈夫!僕はこれから24日までもう一眠りだ。』

(ねぇねぇ神様、寒がりサンタさんに何を渡したの?)
うさぎのピョンが心配そうに神様の顔を見上げました。
(さあ、何かな。ここでゆっくりと見物するとしようか。)
神様はニコニコとしながらピョンを抱き上げ腰を下ろしました。

シャリーン♪シャリーン♪

サンタの国に出発の合図が響きました。

『行くぞ、サンタ!』
「頼んだぞトナカイ!!」
『任せて!!!』

シャーンシャーンシャーンシャーン
サンタクロース達は一斉にサンタの国を飛び出しました。
寒がりサンタとぐうたらトナカイもその中に混じり、日本に向け出発しました。

        シャーンシャーンシャーンシャーン・・・ 

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「そーれ!ほーりゃー!!」
サンタは袋の中からボールを取り出し、古い家の立ち並ぶ街に放り込みました。
すると・・・
ボールは玄関や屋根に覆い被さるように積もった雪をあっという間に溶かしました。
『これで出入りは大丈夫!次は道路だな、ほーれー!!』
「やるじゃないか、サンタ!」
『この地域はお年寄りばかりで雪下ろしや雪上げが大変だからね。
ホリゃーもう一つ、そりゃー!』
「今のは?」
「塩化カルシウム。これを撒いておけば雪が降っても少しの間は雪下ろしも必要ないからね。」
『おーさすが!サンタ!!』

シャーン♪ シャーン♪ シャーン♪
半分ほど回り、袋のボールも残り少なくなった頃・・
『あー!!!!大変だ!!!』
トナカイはいきなり全力で走り始めました。

シャン シャン シャン シャン シャ シャ シャ シャ シャ シャ シャ

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「うわッわッわぁーー落ちゃうよー!」
『大変だぁ!急ぐぞ!サンタしっかり掴まって!』
「どうしたんだトナカイ。」

シャシャシャシャシャシャーーーン

ガシャーン・・・
急にトナカイが停まったのでサンタはソリから振り落とされ、窓ガラスを割り
民家に転げ込みました。

「あ痛っタタタ・・おっ!大変だ。」
シュッ!!!
サンタはとっさにポケットから羽を取り出し、投げました。

ドスン・・・
「あー間に合った。」
(・・・??切れた・・・はぁ・・・何をやってもだめだな・・)

「そんなことありませんよ。」

(?なんだ、じじぃ、どこから入った?)
「ジジィじゃと?あんただって十分じいさんじゃ。わしゃサンタじゃ。」

(サンタ?ああ仮装行列か・・邪魔しないでくれ!)
「邪魔するよ!お前さん、今、何をしようとしてた?」

(ほっといてくれ!
私はこの年で1人ぼっちになってしまった。妻も子も皆いなくなってしまった。
この先、役にも立たないじいさんだ。
どのみち孤独死するんだから、今から両親や妻子のところへ行くんだ。もう独りぼっちは嫌なんだ。)
「まあそこまで言うならほっとくが、お前さんが今やろうとした方法じゃ、お前さんの両親やご妻子さんには一生会えんぞ。
お前さんだけ下の世界に行くことになるかなのぉ。」

(ふっ、ジジィ、皆同じようなことを言って同情するよ。
だがな、独りになった者じゃなくちゃ、この寂しさはわからないよ。)
「まあ、お前さんの立場になることはできないが、その前にこれを見てからでも遅くはないじゃろ。」

サンタはロープを首にかけようとしていたおじいさんに水晶玉を見せました。

(あっ、母さん、父さん、・・)
水晶玉にはおじいさんのお父さんやお母さん、奥さんや娘さんの姿が映りました。
「お父さん一人にご不自由させてすみませんねぇ。私達は此方で元気にやってますよ。」
「そうだよ、母さんもお前をいつも心配してみてるんだよ。もっともっと生きて近所のうるさいじじぃにならなくちゃ。」
「そうだ、母さんの言うとおりだぞ。
お前にはまだまだ出来ることが残っているんだから。
それにお前が今、来てしまっては、そこにいるサンタさんの言うとおり、一生会えずじまいだ。」
「お父さん、私達はほんの少し先を歩いているだけ。
大丈夫!私達はお父さんが追いつけるよういつも見守りながらゆっくりゆっくり歩いていますからね。」
「そうよ!お父さん。」

(・・・・・)
「どうかな?」
(・・・・・・)
「仕方ない。一緒に来るか?来るならこれに着替えて。」
(こんなもん着れるか!ふざけるな。仮装行列に参加なんかせんぞ!)
「お父さんがさっき、わしを“サンタさん”と呼んでたじゃろ。本物だ。」
(本物のサンタ?そんな馬鹿な・・)
「バカかどうか、まあ着てみろ。」

おじいさんは、サンタから着るよう勧められたサンタクロースの洋服に着替えました。

『サンタ、いいのか?こんなこと神様に知られたらまずいぞ。』
「下手したら追放かもな・・
だがな、年の頃もわしと変わらないじいさん、放っておけないんじゃ。」
『まあな。放っておけなかったから僕も走っちゃったんだけどな。』

(こんな感じだが、どうか?似合うか?)
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『イーッヒッヒッヒッヒ・・・ケケケケケケ・・はっはっはっは・・』

「こら、トナカイ、笑いすぎだぞ。じいさんに失礼だぞ。」

『だって、へッへッへへへへ。』

(そんなに似合わないか?)

「いや、に、に、似合うよ。さっ、ほらここに乗って。
トナカイ、いつまで笑ってるんだ、ほら時間がなくなるぞ。」

『わかったよ!ほら、じいさん、しっかり掴まってろよ!』

(・・・?トナカイが喋った・・)

『ああ、こっちの世界じゃ普通のことさ。そーら、出発だ!じいさん、落ちるなよ!』

独りぼっちのおじいさんを乗せた、ぐうたらトナカイと寒がりサンタのソリは再び走り出しました。



--------------------------- つづく -------------------デス-------------

つづきでごめんなさい。
つぃでに毎回あつかましいのですが、お帰り際に下記に
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爆弾低気圧で日本列島冷え込んでいます。
今夜も暖かくしてお過ごしください。

穏やかな1週間になりますように・・・

◆冬祭り3

Posted by 空耳ロバ on   4 comments   0 trackback

------------------------ 冬祭り2 の つづき 3 ---------デス----------------------


ぐうたらトナカイと寒がりサンタのソリに一緒に乗った独りぼっちのおじいさんは、豪快に走るソリから見える地上の風景に瞬きもせず見入っていました。

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(うぉーこりゃたまげた。空飛ぶソリなんぞホントにあったんだなぁ、へえー。)
『どうだい、じいさん、ソリもなかなかいけるだろ。』
(ああ、長生きはしてみるもんだな。シートベルトがあればもっと安心だがな。)
『何が安心だよ!さっきまで首にロープかけようとしてたじいさんが。』
「こら!トナカイ!ホントに口が悪いナァ」
(あはははは・・トナカイさんの言うとおりだ。はっはっはっはっは・・)
「わっはっはっは・・」『アッハッハハ・・』(ハッハッハッハ・・)
サンタ、トナカイ、おじいさん、3人の笑い声はクリスマスイブの空に広がり、街中をやさしく包みました。

「おっと、陽が暮れてしまう前にもう一配りするとしようか。」
『よっしゃ!もう少しスピードを上げるぞ。じいさん、座ってろよ!』
(お、おう!)

「ホーリャー!!!」
サンタは袋の中からボールを取り出し投げ入れました。

(?なんだ?今の?)

サンタの投げたボールは、今まで泣き続けていた赤ちゃんを笑顔に変えたかと思うと、すやすやと眠り始めました。

「幸せボールじゃよ。
これで今夜は夜泣でお母さんを困らせることもなかろう。
一晩くらいはお母さんもゆっくり寝かせてあげんとな。」

(ほぉー・・)

「おっ!とーりゃー!!」
サンタは走るソリから次々にモールを投げ込んでいます。

サンタのストレート、スライダー、時には変化球を交えた見事な投球に、しばらくは黙ってみていた独りぼっちのおじいさんも遂には・・
(おっ、サンタじいさん、あそこもだ。)
「おー。そーっりゃッ!!」
と、いつのまにか参加をしていました。

「まったく頑固なんだから!!」

「何を言うか!お美代ばあさんの味付けは濃いから濃いと言ったんじゃ!
わしを早死にさせる気か!」

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「何言ってるんですか、前はおいしいと言っていたじゃありませんか。
ご自分の味覚がおかしいんですよ。
あーもう後、50年若ければ、店の手伝いなんかじゃなくて大きな会社の受付嬢をして、
もっと優しい殿方と・・・うふふふふ。
そしたら私はこんなわがままな頑固ジジイとは結婚していませんでしたよ。!!」

「わしだって美代ばあさんがこんなに偏屈だと最初から知っていたら声なんぞかけんかったわい!ふん!!」

自分の家の店番をしていたおばあさんに一目惚れをしたおじいさんが熱心に通い詰めた末、結婚をしました。
結婚55年、たまにはこんな喧嘩もしますが、今度は少しいつもと違うようです。
頑固でわがままなおじいさんに怒ったおばあさんは家を出て行ってしまいました。
おばあさんはプリプリとしながらいつもの散歩道を歩いていました。
???あ、あ、あら???

「いらっしゃいませ。資材部は右手にお進みいただき6階でございます。」
013311_convert_20121210204557.jpg
「ありがとう。」018182_convert_20121210204457.jpg

(さわやかで素敵な方♪)

「あの、よろしかったら今度、食事でもご一緒にいかがですか?」
前々から好意を寄せていた取引先の男性に誘われた美代さんは、早速食事に行き、ほどなく交際が始り、やがて二人は結婚しました。

(うっふふふふ。こうでなくちゃ、私の人生♪)
ところが・・
さわやかな好青年は年を重ねていくにつれ、今し方〝わがままな頑固ジジイ〟と言い、喧嘩をしてきたばかりのおじいさんとソックリになって来ました。

(あ、あら嫌だ、なによこれ。おじいさんじゃないの。
嫌だわ、結局おじいさんと連添うことになっていたの?いやぁねぇ・・)

「ばあさーん、バアさんや。あー・・追いつくのに往生したよ。ほれ、夕方は冷えるからの。」
おじいさんは、口喧嘩をして、そのままの姿でプイッと出て行ったおばあさんを心配し、コートを手に追いかけてきたのでした。

「あら、おじいさん・・・
まあ、これをわざわざ?(結局、おじいさんとは結婚することになっていたんだわ。)」
「久しぶりにわしも散歩でもしようかね。」
「ほほほほほ・・」「う、うむ・・はっはっはっは・・」

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『まったく、夫婦喧嘩は犬もって奴だよね。』
(いいなぁ・・私らもよう喧嘩したな、あーやっぱり会いたくなってきた。)
「こらこら、じいさんがあの夫婦の喧嘩を見つけて笑顔に変えたんじゃないか。」
(そうだけど・・・)
『あと少ししか時間がないぞ、急ぐからな、それっ!!』
 
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「そーリャ!ホーリャー!!」
残り少なくなったボールをサンタは時間一杯まで投げ続けています。
(ちょっと、私にも投げさせてくれんか?)
『ダメだよ!じいさんは格好はサンタでも、本物のサンタじゃないから投げてもただのボールのままだ。危ないだけだよ。』
「そうじゃ、トナカイの言うとおりじゃ。ダメダメ!!」
(そんなこと言わずに一つだけ。)
「ダメだ!あーーーーー」
『???投げちゃったの?』

ガチャーン・・・
(ありゃぁ~・・)「ほら、言わんこっちゃない!」『アーラら・・』

サンタの服を着た独りぼっちのおじいさんは、みんなの笑顔を見ているうちに、つい、調子にのってサンタのボールを投げてしまいました。
ボールはガラスを割り、アパートの一室に転がっていきました。

『留守みたいだ・・』
「どうする?」
『取ってこなくちゃ。じいさん、あんたが投げたんだ。拾って来いよ。』
(ええ~・・・)
「大丈夫!傍にいるから。
何かあったら、あの割れたガラス窓からこのソリに飛び乗れ!!」
『ここにいるからな。』
(わかった!この格好じゃ少し勇気がいるけど、行ってくるよ!)
『大丈夫かな?』
「ああ、きっと、大丈夫。」
トナカイとサンタは、投げ入れたボールを拾いにアパートの部屋を訪ねて行く独りぼっちのおじいさんの後姿を見送りました。

------------------------- たびたびつづく ------------デス---------------

またまたUP遅くなってしまいました。
次回最終話です(ちょっぴり長めかも)
恒例となりました、下記ランキングに・・つづきのくせにごめんなさい。
よろしくお願いいたします。
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早くも大雪による被害がでていますが、豪雪となりました地域の皆様、是非、安全に
暖かくしてお過ごしください。

明日もきっとよい日になりますように・・
雪の被害がこれ以上出ませんように・・
おやすみなさい・・(マウスの次はエアコン故障、ゲッ!!! 今日は湯たんぽ抱え早寝)寒い!!!


◆冬祭り 最終話

Posted by 空耳ロバ on   3 comments   0 trackback

------------------------------ 冬祭り 最終話 ----------デス--------------------


本物のサンタが持つ幸せボールを投げ入れてしまった独りぼっちのおじいさんは、ボールを拾いに、割ってしまったガラス窓から中へ入りました。

(あのぉ~、、ボールが・・どなたもいらっしゃいませんか?こんばんは~・・??)
誰もいないみたいだ。
そうか、今日はクリスマスイブだもんな。

(お邪魔しますぅ・・)
薄暗い街灯の明かりだけでも部屋の中は随分と汚れていることがわかりました。

(汚い部屋だな。ええっと、ボールは・・・どこかな・・あ・・)

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部屋の奥には、若い男の人が座るようにして意識を失っているではありませんか。
(うあわー!!大変だ!おい、しっかりしろ!!)
おじいさんは大声で叫びました。
そして、その若者を背負ってサンタとトナカイの待つ、窓際まで運びました。

(サンタぁー、トナカイぃー!この若者を病院へ運んでくれ!早く!!!)


『嫌だね!』

「断わるよ。」

(???何でだ?この人意識を失っているんだ、大変だ、助けないと。)

「クリスマスのソリは幸せを運ぶ物なんだ。そしてサンタはそれを配るだけだ。トナカイのソリは救急車じゃないんだ。」

(サンタじいさん、それでもクリスマスの使いか!幸せを運ぶのなら、この若者を病院へ運んでくれ!頼む!
トナカイ、重量オーバーだと言うなら私の代わりに乗せてあげてくれ!私は電車を乗り継いで帰るから。なあ、トナカイからもサンタじいさんに頼んでくれ!)

『サンタの言うとおり、幸せを配るだけだ。救急車になるのはごめんだね!』

(・・・・わかった。救急車、呼ぶよ!私はこの若者に付き添うから、じゃあな!)

「じいさん、よく言った!もう大丈夫じゃな。ほれ、その若者もここに乗せてやれ。」

(???・・・?)

『早く乗せろよ!モタモタしてると25日になっちまう。』

(え?あっ・・ああ。)

ぐうたらトナカイと寒がりサンタのソリは独りぼっちのおじいさんと意識を失っている若者を乗せ、走り出しました。

(病院だ!病院だ!)
「あわてなくても平気じゃよ・・」
〈ん・・んん・・〉
「ほらな、言ったじゃろ。このまま少し走るぞ。じいさんはこの若者の相手をしてやれ。」

(おっ、大丈夫か?しっかりしろ!助かったぞ。)
〈あ?あれ?何?ここ〉
(よかったぁ・・部屋の中へボールを拾いに言ったら、お前さんが意識を失って倒れていたから、担いでソリに乗せ、今、病院へ向かっているところだ。)
〈余計なことしやがって!!本当なら今頃、僕はもうこの世にいないはずだったのに・・〉
(いないはず?何を言うか!このバチ当たりめ!!
親からもらった大切な命、全うする前に逝く奴がいるか!!)

『よく言ってるよな・・もう大丈夫だな、あのじいさん。』
「ああ、作戦は成功だったな、トナカイ。」


〈僕はお金もないし仕事も失った。
僕なんて、誰からも必要とされていないんだ。
僕がいなくなったって悲しむ奴なんて誰もいない。〉

(当たり前だ!
この世の中、必要とされ、チヤホヤされているのは金持ち、権力・地位のある人間だ。
考えても見ろ、そんな人間は1億人以上いる日本の中でも一握りだ。
普通に生きてりゃ必要とされなくて当たり前。
そんな人のほうが世の中、多いんだよ。
その必要とされない人を必要としている人は山ほどいる。
例えば、ボランティア・・
皆、金持ちばかりか?地位や権力のある人か?
違うだろ。
この先、お前さんに特別いい事があるとも、特別出世をして名声を得るとも言ってやることは出来ないし、そんなことないかもしれない。
だが、もう少し、もう少しだけ、生きていて。
必要とする人は必ずいるから。
お前さんはまだ若い。仕事は、選ばなければどんな仕事もある。
私はその若さが羨ましい。
私の住む雪の深い地域は高齢者ばかりで除雪ができない。
若い人手がないんだ。
だから・・おっ!!
目の前にいるじゃないか!お前さん今、暇??暇だよな?)

〈・・暇だよ、悪かったね!〉

(悪くない!素晴らしいことだ!
どうせ死ぬなら、その前に私の村へ来て、除雪してくれないか?
人でなければ出来ない除雪箇所があってな。頼むよ!
低気圧県の大雪村ってとこなんだが、今年は早くから雪が多くて困ってるんだ。
いやぁ来てくれたら助かるなあ・・)

〈・・・・い・い・け・ど・・・〉

(あーありがたい。皆、喜ぶだろうなぁーいやあ、ありがたい!)

〈でも、家、戸締りしてこなくちゃ。〉

『ふっ・・何言ってるんだよ。さっきまで何にもないって言ってたじゃないか。』

〈それはそうなんですが、泥棒でも入ったら大変だから。〉

『いらねえだろ、三途の川は六文あれば足りるから。』

〈そんな、縁起でもないこと言わないでください!トナカイさん。〉

(そうだよ、三途の川だなんて・・なあ。)

「おい、じいさん、首にロープまいてたの誰だっけ?」

〈え?そうなんですか?〉

(それを言うな、トナカイ、私はもう平気だ、ありがとよ。)

「ああ、このじいさん、お前さんと同じ事をしようとしてたんじゃ。
ついさっきまではな。このトナカイが見つけて、わしが止めて一緒にソリに乗せたんじゃ。」

〈へぇー・・ああ、だからおじさん、変な格好してるんだ。仮装行列かと思った。〉

『それもこのじいさんが言った言葉と同じだ、本物のサンタに向かって仮装行列だなんてな・・』

「まったく失敬なじいさんじゃよ。」

(悪かった悪かった!ははははは・・)『あははははは・・』「ハッハッハッハ」

〈あはは・・〉遠慮気味に若者も笑いました。

それを見たトナカイとサンタ、独りぼっちのおじいさんもまた笑いました。
4人の笑い声は街中に明るく降り注ぎました。

『おぉっと!夜になっちまう。サンタ、この二人を送り届けたら帰らなくちゃ。
急ぐぞ!』
「おっ!本当だ。二人とも落ちないように深く腰を下ろして。」
『ほら、落ちるなよ!ソーレー!!』

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シャンシャンシャンシャン・・・

4人を乗せたソリは、空高く少しスピードを上げて走り出しました。

『じゃあな!二度とあんなことするなよ、じいさん』
(ああ、ありがとう。)
〈おじいさん、僕、必ず来ますから。〉
(待っているよ。必ず来てくれる日を・・)
「元気でな。わしもそろそろ老いぼれじゃが、役に立つこともある。
じいさんもきっと・・」

『「メリークリスマス!!!!!」』


「ほれ、着いたぞ。お前さんを必要とする人たちが沢山待っている。
早く体調を整えて、待ってる人たちのところへ行っておあげ。」
〈はい。今日はとても楽しかったです。〉
『明日も楽しいぜ!早く元気になれよ!』

〈ありがとうございます・・
折角のクリスマスなのに・・・・
命を助けていただきながら、何もお返しがなくて・・〉

「アハハハ・・わしらには、皆の笑顔とありがとうが何よりの贈り物なんじゃ。
ほら、帰りもこんなに皆の笑顔で袋が一杯じゃよ。」
『また来年、会おうぜ!』

『「メリークリスマス!!!!!」』

シャン♪シャン♪シャン♪シャン♪シャン♪

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寒がりサンタとぐうたらトナカイのソリは空高く舞い上がり、サンタの国へ帰っていきました。


〈メ、メリー・・クリスマス・・〉
????あれ?夢?うぉー寒ッ!!
若者が目を覚ますとしっかりと閉めていたはずの窓は全開し、燃やしていた練炭は消えていました。
・ ・・?これじゃ・・無理だな・・・
あー寒い。凍死しなくてよかった。
ホントに今の夢だったのかな?
寒さで目が覚めた若者の足下にはおじいさんの投げたボールが残されていました。
行ってみようかな・・大雪村・・・ 002083_convert_20121211172016_20121211173009.jpg


(ん、んん・・・)
あら?生きてる・・・夢だったか・・
いい夢を見させてもらったな。
目の覚めたおじいさんの部屋には、切れたロープとその傍にはサンタの投げた鳥の羽が残っていました。
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「トナカイ、今年はハードだったな。」
『ああ、まったくだ。変なジジィや若いの乗せたりと大変なクリスマスだったな。だけど、あの二人、本当に大丈夫かなぁ?』
「うん、きっと大丈夫だ・・・」

(気をつけて。いってらっしゃーい)
〝おはようございます。〟
(ああ、おはよう、気をつけて、転ばないようにな。)

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『なんだありゃ?鳥か?みどりのおじさんならぬ、緑の鳥さんか?』
「ああ、どうも、あれ以来、仮装が気に入ってしまったようでな・・
今じゃ登下校の子供たちのアイドルじゃ。それどころか村の名物じいさんになってるらしいわ。」
『へぇー・・じいさん、サンタ服、着るの嫌がっていたけど本当はまんざらでもなかったんだな。』
「ああ、サンタ“服”は、サンタ“福”だからな。」

〝おはようございます。鳥さん、これ〟
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(はい、おはようございます。これを私に?)
〝ママが編んだの。鳥さんの分もって・・お手て寒いでしょ〟
(ああ、ありがとう。嬉しいよ。大切にするからね。本当にありがとう。)
ありがたい。今日はなんていい日なんだ。

〈あの・・すみません、大雪村はこの辺でよろしいんですか?〉
・ ・・?あっ、、あの時の、あの夢の中で会ったあの若者じゃないか・・
(よう来てくださいました。ずっと、待ってました。)
おじいさんは、着ぐるみの帽子を外して挨拶をしました。
〈あ・・あの時の・・〉
おじいさんは、にっこり笑い(はて?どこかでお会いしましたか?)


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「なっ、あの二人はもう大丈夫だろ!」
『よかったな、じいさん、もう独りぼっちなんかじゃないな。今年の冬祭りは大成功ってとこだな。』
「ああ、冬祭りは無事に終了だ。だが、わしらはまだ大仕事が残っているぞ。」
『わかってるよ。神様に報告しないとな・・わぁッ!!出た!!』
トナカイが振り向くとそこには既に神様が立っていました。
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「あ、ああの神様、今回・・」

《 わかっておる。人間をソリに乗せるなんぞ本来なら“追放!”と言いたいところじゃが、まっ、命より大切な掟などあろうはずもないからな。
今回だけは特別じゃ。》

「『やったぁー!!!ヒャッホーイ!』」

「ところで神様、あの幸せボールってどこから集めたんですか?」

《ああ、あれか。
あれはもうずっと前に“脳内ツアー”でフールという小悪魔が集めた心じゃ。
フールはその集めた心で、悪いことを企んでおったから、わしが引き取ってきたんじゃ。
“善”は時として“邪”にもなる。今回はその逆を使ったんじゃ。
“邪”は“善”の心も持ち合わせているからの。幸せボールにして返したんじゃよ。》

『へぇーさっすが!神様♪』
《これ、トナカイ、調子に乗るでない!わっはっはっはっは・・》
「はははははは・・」『アッハハハハハ』

神様、ぐうたらトナカイ、寒がりサンタの笑い声はサンタの国中に、世界中に響き渡りました。
24日のクリスマスイヴの日、もしかすると、ぐうたらトナカイと寒がりサンタが貴方のところへ舞い降りるかもしれません。

《ところで・・・まだ戻らない組が一組あるんじゃが・・知らんか?》

「『??』」


---------------------------------- おしまい -------------デス----------------

またこんなにUP遅くになってしまいました。
そしていつも訪問、深夜にお邪魔してます、すみません。。
さらに、
こんなに長々とこの師走のお忙しい時に。。ごめんなさい。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

ついで・・と言ってはなんですが・・・
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明日も平穏無事に過ごせますように・・・
大雪となりました地域の皆様、是非、温かくして安全な場所でお過ごしください。

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