神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

スポンサーサイト

Posted by 空耳ロバ on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆冬祭り2

Posted by 空耳ロバ on   0 comments   0 trackback

--------------------------- 冬祭り1 のつづき 2 -------------------------


クリスマスプレゼントの事前調査から戻った寒がりサンタとぐうたらトナカイ
は、悩んでいました。


「なぁ、トナカイ、大人の欲しい物って範囲が広すぎるな・・どうしようか。」
『ん~・・現金、宝くじ当選、幸せ、家族、時間、健康かぁ・・
あちらを立てれば此方が立たずというものばかりだ。
お金がかからず皆が幸せになれるものってないものかな・・』
「そうだ!!ちょっと出かけてくる。すぐに戻るよ。」

サンタは握り拳でもう一方の掌をポン!と打つと、空の袋を提げて出て行きました。
そして、しばらくすると袋一杯に何かを詰め込んで戻ってきました。

『どこ行ってたんだよ。』
「24日のプレゼントを神様に貰ってきたんだ。」
『へぇ~どれどれ。』
袋の中を覗くトナカイにサンタは耳打ちをしました。

『ふむふむ・・よし!ビリでも出来ことがあるって見せてやらなきゃな!!
そうと決まったら24日は国の定刻どおり午前0時に出発だ!
早起きだぞサンタ、寝坊するなよ!』
「それはトナカイ、君だよ!」
『大丈夫!僕はこれから24日までもう一眠りだ。』

(ねぇねぇ神様、寒がりサンタさんに何を渡したの?)
うさぎのピョンが心配そうに神様の顔を見上げました。
(さあ、何かな。ここでゆっくりと見物するとしようか。)
神様はニコニコとしながらピョンを抱き上げ腰を下ろしました。

シャリーン♪シャリーン♪

サンタの国に出発の合図が響きました。

『行くぞ、サンタ!』
「頼んだぞトナカイ!!」
『任せて!!!』

シャーンシャーンシャーンシャーン
サンタクロース達は一斉にサンタの国を飛び出しました。
寒がりサンタとぐうたらトナカイもその中に混じり、日本に向け出発しました。

        シャーンシャーンシャーンシャーン・・・ 

    034414_convert_20121209191725.jpg


「そーれ!ほーりゃー!!」
サンタは袋の中からボールを取り出し、古い家の立ち並ぶ街に放り込みました。
すると・・・
ボールは玄関や屋根に覆い被さるように積もった雪をあっという間に溶かしました。
『これで出入りは大丈夫!次は道路だな、ほーれー!!』
「やるじゃないか、サンタ!」
『この地域はお年寄りばかりで雪下ろしや雪上げが大変だからね。
ホリゃーもう一つ、そりゃー!』
「今のは?」
「塩化カルシウム。これを撒いておけば雪が降っても少しの間は雪下ろしも必要ないからね。」
『おーさすが!サンタ!!』

シャーン♪ シャーン♪ シャーン♪
半分ほど回り、袋のボールも残り少なくなった頃・・
『あー!!!!大変だ!!!』
トナカイはいきなり全力で走り始めました。

シャン シャン シャン シャン シャ シャ シャ シャ シャ シャ シャ

   繧オ繝ウ繧ソ_convert_20121209192925


「うわッわッわぁーー落ちゃうよー!」
『大変だぁ!急ぐぞ!サンタしっかり掴まって!』
「どうしたんだトナカイ。」

シャシャシャシャシャシャーーーン

ガシャーン・・・
急にトナカイが停まったのでサンタはソリから振り落とされ、窓ガラスを割り
民家に転げ込みました。

「あ痛っタタタ・・おっ!大変だ。」
シュッ!!!
サンタはとっさにポケットから羽を取り出し、投げました。

ドスン・・・
「あー間に合った。」
(・・・??切れた・・・はぁ・・・何をやってもだめだな・・)

「そんなことありませんよ。」

(?なんだ、じじぃ、どこから入った?)
「ジジィじゃと?あんただって十分じいさんじゃ。わしゃサンタじゃ。」

(サンタ?ああ仮装行列か・・邪魔しないでくれ!)
「邪魔するよ!お前さん、今、何をしようとしてた?」

(ほっといてくれ!
私はこの年で1人ぼっちになってしまった。妻も子も皆いなくなってしまった。
この先、役にも立たないじいさんだ。
どのみち孤独死するんだから、今から両親や妻子のところへ行くんだ。もう独りぼっちは嫌なんだ。)
「まあそこまで言うならほっとくが、お前さんが今やろうとした方法じゃ、お前さんの両親やご妻子さんには一生会えんぞ。
お前さんだけ下の世界に行くことになるかなのぉ。」

(ふっ、ジジィ、皆同じようなことを言って同情するよ。
だがな、独りになった者じゃなくちゃ、この寂しさはわからないよ。)
「まあ、お前さんの立場になることはできないが、その前にこれを見てからでも遅くはないじゃろ。」

サンタはロープを首にかけようとしていたおじいさんに水晶玉を見せました。

(あっ、母さん、父さん、・・)
水晶玉にはおじいさんのお父さんやお母さん、奥さんや娘さんの姿が映りました。
「お父さん一人にご不自由させてすみませんねぇ。私達は此方で元気にやってますよ。」
「そうだよ、母さんもお前をいつも心配してみてるんだよ。もっともっと生きて近所のうるさいじじぃにならなくちゃ。」
「そうだ、母さんの言うとおりだぞ。
お前にはまだまだ出来ることが残っているんだから。
それにお前が今、来てしまっては、そこにいるサンタさんの言うとおり、一生会えずじまいだ。」
「お父さん、私達はほんの少し先を歩いているだけ。
大丈夫!私達はお父さんが追いつけるよういつも見守りながらゆっくりゆっくり歩いていますからね。」
「そうよ!お父さん。」

(・・・・・)
「どうかな?」
(・・・・・・)
「仕方ない。一緒に来るか?来るならこれに着替えて。」
(こんなもん着れるか!ふざけるな。仮装行列に参加なんかせんぞ!)
「お父さんがさっき、わしを“サンタさん”と呼んでたじゃろ。本物だ。」
(本物のサンタ?そんな馬鹿な・・)
「バカかどうか、まあ着てみろ。」

おじいさんは、サンタから着るよう勧められたサンタクロースの洋服に着替えました。

『サンタ、いいのか?こんなこと神様に知られたらまずいぞ。』
「下手したら追放かもな・・
だがな、年の頃もわしと変わらないじいさん、放っておけないんじゃ。」
『まあな。放っておけなかったから僕も走っちゃったんだけどな。』

(こんな感じだが、どうか?似合うか?)
 016890_convert_20121209191825.jpg

『イーッヒッヒッヒッヒ・・・ケケケケケケ・・はっはっはっは・・』

「こら、トナカイ、笑いすぎだぞ。じいさんに失礼だぞ。」

『だって、へッへッへへへへ。』

(そんなに似合わないか?)

「いや、に、に、似合うよ。さっ、ほらここに乗って。
トナカイ、いつまで笑ってるんだ、ほら時間がなくなるぞ。」

『わかったよ!ほら、じいさん、しっかり掴まってろよ!』

(・・・?トナカイが喋った・・)

『ああ、こっちの世界じゃ普通のことさ。そーら、出発だ!じいさん、落ちるなよ!』

独りぼっちのおじいさんを乗せた、ぐうたらトナカイと寒がりサンタのソリは再び走り出しました。



--------------------------- つづく -------------------デス-------------

つづきでごめんなさい。
つぃでに毎回あつかましいのですが、お帰り際に下記に
2ぽち頂けると嬉しいです

    ↓       ↓

人気ブログランキングへ

爆弾低気圧で日本列島冷え込んでいます。
今夜も暖かくしてお過ごしください。

穏やかな1週間になりますように・・・

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://soramimiroba.blog.fc2.com/tb.php/105-30bcfd6a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。