神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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◆脳内ツアー続編4

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----------------- 脳内ツアー続編3のつづき 4 -------デス---------------


「おかしいわよ、この鏡」
「何なんだよこれ」
ツアー参加記念品の鏡を受け取ったツアー客らは次々に叫んでいる。

その様子をパソコンを通して覗いているソードが言った。
「大丈夫でしょうか、最高顧問。」
『ああ。フールには何か考えがあるんだろう。
前回の鏡も取り戻せたことだし・・このまましばらく見ていよう。』

どうやら、ツアー会社の最高顧問とその従業員のソードはこの様子をモニターで見ているらしい。


『はいはい、皆様、いかがなさいましたか?』

「変な化け物が鏡の中から覗いてるんだよ、気味悪いよ。」
「私の鏡は何も映らないわ。」
「ちょっと、この太った女、誰なのよ!私こんなに太ってないわよ!」

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『いえいえ、皆様、ご自身が映っておいででございます。
悪魔?
ああ、それは貴方様の心が悪魔のよう・・だと言うことでございますね。

何も映ってない?
それは、何も考えずに生きておいでになる証でございますね。

太っていない?
いえいえ、貴方様は十分に・・
よくご覧くださいませ。鏡に映った右手。
札束を握っておいででしょう・・欲太りでございます。』


「私はちゃんと映ってるわ。よかった。」
「だけど、自分の顔は口だけ残してのっぺらぼうだよ・・」
「あのぉー私のカガミィ・・空き缶が一杯転がってるんですけどぉ・・」
「これ、俺じゃないよ。」

縺ョ縺」縺コ繧峨⊂縺・convert_20120916215414 遨コ縺咲シカ_convert_20120916215747 009896_convert_20120916215247.jpg


『イヤでございますねぇ皆様・・
皆様、ご自分を勘違いなさっておいでになる。
映っているのは貴方様にございますよ。

鏡には映っても、ご自分の顔は口だけ残して顔がのっぺらぼう・・
それは、おしゃべりで口が上手く、したたかに生きておいでなのですねぇ・・

空き缶だらけ?
あぁ・・貴方様は彼に浮気をされたと言ってはまた別の男性をお誘いになっておいででしたね。
おモテになっているつもりでも実はそうではない。
単に缶コーヒーや缶ジュースがお好きなだけで相手にされていなかったことを解っておいでになっていないようでございました。
でも、ご安心ください。1つだけ倒れていない缶がございますでしょう・・
ご主人でございます。ようございました。

メタボ腹のこの男性?
ぐうたら、怠け者でございますねぇ。。貴方様の本当のお姿なのですよ・・』

あーあ、鏡にバイキンが一杯映っておいでになりますねぇ・・
汚いスニーカーに生足でファミレスのソファに両足を上げ、立膝をついてお座りになっていらした足癖のお悪い貴方様・・
残念ではございますが、貴方様のお心はバイキンに制覇されつつございますねぇ。
お気の毒なことでございます。お見舞い申し上げます。』

辟。1_convert_20120916220131 辟。_convert_20120916215903 黒


「じゃあ、私の場合は?」

『これはまた・・・
随分と小さく映っておいででございますね。。お心の狭い方はこのように小さく映ってしまわれます。』

「ふん、くだらない!
じゃあ俺の映っている鏡は真っ黒だ。どうせ腹黒いとでも言うんだろ!ネタバレなんだよ!」

『いえいえ、腹黒いなどと。。めっそうもございません。
それは・・・お先真っ暗ということでございます。」
              

「いいかげんにしろ!さっきから黙って聞いてれば!失礼じゃないか!」
「そうよ!客に向かって何なのよ!!」

『客?おかしなことを仰いますね。。。
本ツアーは無料でございます。
参加費用はご自身のお心のみと申し上げたはずですが・・・』

初老の男性が言った。
「いいじゃないか、面白い。この鏡、頂いて帰るよ」

『ありがとうございます。
それでは皆様、鏡がお気に召さない方はお出口脇の回収BOXへお入れくださいませ。』

ツアー参加者は次々に捨て台詞と共に回収BOXへ鏡を投げ込んだ。


『ありがとうございました。またのご参加をお待ち申しております。』

「誰が参加するかよ!バカヤロー。」!!!ボコッ!!!
若い男が添乗員を殴った。
「痛ッ!・・・やりやがったな、この野郎!」!!!キック!!

「いてッ!!・・・」

殴られ、蹴られたはずの添乗員はニコニコと笑顔だ。
『あはははは・・
私をいくら殴ったところで、駄目でございます。
ご自分のやったことは全て、ご自分に返っていくのでございます。
今夜は、湿布等、お貼りになった方がよろしいかと存じます。おだいじになさいませ・・・』

ツアー参加者の大半が出て行った後の部屋には先ほど、鏡を持って帰ると言っていた初老の男性の他、まだ数名が座ったままだ。

(どうしたんだろう・・・)

『あららら、どうなさいました?ご気分でも?』

「いや・・」
「違うのよ。変なのよ。バッグが重たくて持ち上がらないの」
「わしは身体が重たくて動けんのだよ。さっきまではなんともなかったのだが・・」

『ああ、わかりました。
それは鏡のせいでございます。
この鏡は心の重荷まで背負ってしまうのでございます。
鏡を置いてお帰りになりますときっと、軽くなるはずでございます。』

残っていた数名の男女は、鏡を置いて帰ることにした。


『全員、鏡を置いていったな。これで前回の499名分と今回の500名分を併せて999の“心”を頂戴したというわけだな。
ははははは・・・やるじゃないか、フール。』

「ありがとうございます。最高顧問、今回は上手く参りました。」

「そうね、前回の鏡も回収できたし。凄いわ、フール。」

『残るはあと一人か・・手強いな・・』

「ご心配には及びません、お任せを。最高顧問。」

『頼んだぞ、フール。』


ツアーを終えた帰り道、参加者の半数以上が体の不調を口にしている。
「な~んか、胃がもたれてるなぁ・・」
「私もお腹の調子が悪くて・・・」
「うん、胃が痛い・・」
「アイツ、変な物出しやがったな・」


『イーヒッヒッヒッヒッヒ・・・
傘を置いてきたのは隣の人の胃袋であるわけがないだろ・・自分の胃袋だよ!
今頃は折れた傘がささっているかもな・・・イーヒッヒッヒッヒッヒ・・・』
             
そして添乗員は向きを変え、私に言った。

『さぁ、後は・・鏡を覗いているそこの貴方様だけ・となりましたね。。
きっと、その鏡がご負担になる時が参りましょう。イーヒッヒッヒッヒッヒ・・・』

置物の黒猫の目が光っていた。

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--------------またもや、しつこく、つづく---デス------次回で続編最終話---------


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