神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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Posted by 空耳ロバ on

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◆空の空 2

Posted by 空耳ロバ on

--------------------- 空の空1 の つづき 2 ----------デス---------------


樹齢200年以上はあるであろうその大木は、子供の頃に読んだ絵本「ジャックと豆の木」の豆の木のように天へとらせん状に道が繋がっていた。
その道から迎えに来てくれた少女の後を私は何らためらうことなく付いて歩いていた。

ジャックと豆の木の話は確か、上りきったところで巨人がいたんだっけ?
ならば、私を案内してくれているこの少女はアルプスの少女ハイジだろうか?
・・・まさかな。

私は子供の頃に読んだ童話「ジャックと豆の木」の話が嫌いだった。
ジャックは巨人の持ち物を二度も盗み、それを取り返そうとした巨人を殺して母親と裕福に暮らしたなんてとんでもない奴だ。
こんな話を子供向けの童話だなどと信じがたいものだ。

だが、もし巨人の子孫がいて、僕をジャックと間違え、仕返しされたらどうしようか・・
何も考えずに上ってきたが、ちょっと失敗だったかな・・
いや、これは子供向け童話でもなければ大人向けの絵本でもない。
いるはずがないよな・・巨人なんて・・・この少女がハイジなはずはない。


『ねぇ、君の名前はなんて言うの?』

「ハイジ。ハイジって言うのよ。」

『ハ、ハイジ?・・へ、へぇ・・かわいい名前だね。』・・嘘だろ。

「おじちゃん、この道はね、上ることしか出来いの。後戻りは出来ない道なのよ。」

『あ、、、あ、そうなの。お、面白い道だね。』
平然を装ったが、自分でも引きつっているのがわかった。

戻れない道などあるはずがない。
隙を見てと・・・

クルッ。

くるッ!!
あれ?
戻ろうと向きを変えた私の身体は、また正面を向いてしまった。

本当に戻れないのか?  もう一度。

クルッ。

くるッ!!!えぇ~そんなぁ~・・・

「戻れないって言ったでしょ。一方通行なの!後ろには戻れない道なの。」

本当に引き返せないようだ。

エーいい!!こうなったら破れかぶれだ!
どうせ生きてたって良いことなんてたいしてなかった。
仕事だって同期には抜かれるし、コイツには負けたくないと思っていた奴にまで先を越された。
上司にパワハラ受けて怒られてばっかりで、違う道もあるよなんて言われてるんだ。
よしッ!
他に人の姿も見えるし上まで行ってやる。
巨人でも何でも来い!!

螺旋状に続く道には、家が間隔をあけて建っている。
道を歩いている人も他に11人名ほどみえる。
途中、浮島のように道から離れたところに島が浮いている。
5時間も歩いているだろうか。
数人を追い越した辺りで少女に尋ねた。

『この家は誰が住んでるの?』

「これは門番の家です。」

『ふーん。門番なんているんだ。歩いていたり遊んでいる子供達は門番の子?』

「はい。たいていは・・・」

『君、いや、ハイジちゃんも?』

「いえ。あともう少しで着きますから。」

『ねぇ、浮いている島には橋も架かってないけど、どうやって渡るの?』

「こうやって!」

ハイジは片足をピョーンとあげてヒョイと離れた浮島に渡ってみせた。
そして再びヒョイと戻ってきた。

『すごいね。そんなこと出来るんだ。』
私もやってみようかと思った時、ハイジが言った。

「おじちゃんにはまだ無理よ。
そんなことをしたらジャックと豆の木の巨人さんのように、下へ真っ逆さまに落ちて死んでしまいますよ。
うふふふ・・・」

『えっ? ジャックと豆の』

「さあ、着きました。」

螺旋状の道を上がり着いたその先には巨人城ではなく、普通に人々が暮らす光景が広がっていた。

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--------------------- またつづくです。すみません。。。。------------------

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