神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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Posted by 空耳ロバ on

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◆空の空 3

Posted by 空耳ロバ on

--------------------- 空の空2 の つづき 3 ----------デス---------------



天へ続く螺旋状の道を進み、辿りついた上界は、ジャックと豆の木の巨人城とはかけ離れた、ごく普通の暮らしぶりが伺える郊外の風景であった。

上界は広い草原の丘が拡がり、放牧でもしていそうなのどかな牧場のようだ。


『ここが空の上?』

「ん~・・おじちゃんのいたところよりは上だけど、正確に言えばまだ空の下。』

空の下?まだ上があるのか。
私は今来たばかりの上界のさらに上の空を見上げながら黙ってハイジの後を歩いた。

草原の中道を進んでいるハイジが立ち止まった。
「あそこのおうちに寄るのよ。」

緑の葉に覆われ丸く見えるおとぎ話に出てくるようなこの家はますます巨人の城とは無縁の、
それはグリム童話集の赤頭巾ちゃんの家のような森の中の一軒家だった。

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グリム童話の赤頭巾ちゃん・・・あれもとんでもない話だったよな。
お婆さんの家にパンを届けに行く赤頭巾が道草をしては駄目だと言われたのに道草をして、お婆さんの家に行ったら、先回りしておばあさんに化けていた狼に食べられて、その狼を猟師が殺してお腹をあけたらおばあさんと赤頭巾が元気に戻ってきたって、あの話しだ。
狼を殺して腹を開けるなど、残酷描写極まりない話しだ。

だけど・・・あの家にその狼の祟りがあったらいやだな。。。

随分と大きな家だ、誰がいるんだろう。

家の前まで来るとハイジは木製の大きな扉をゴンゴンと叩き、「ハイジよ。開けて。」

ん??確か、あの話も「赤頭巾よ。開けて」だったよな、、、
どうか狼が出てきませんように・・

重たそうなドアがグゥーと鈍い音を立てて開いた。

「あっ・・・」私は思わず言ってしまった。
「巨人。。。」

開いたドアの向こうには、軽く6mはあるだろう、背丈の大きながっしりとした体格の黒スーツの大男が立っていた。

ギロリと私を睨み背を向けながら一言『入れ』と言った。

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戸惑う私にハイジはにこにことしながら「入りましょ」と言いい、私の手を引いた。
ビクつきながらも私は中へ入った。

中へ入ると左側に扉があり、正面左奥には2階へ続く階段、右側には、キッチンとロフト式のリビングと寝室があった。

『へ?、、、こ ん な に・・・・』くすッ。

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目の前をのしのしと歩く大男からは想像も出来ない可愛い室内に、もしかすると大男は案外いい人なのかもしれないと思い、少し安堵した気の緩みからつい、クスっと笑ってしまった。

ギロリ。大男が睨んだ。

『す、素敵なおうちですね。』

慌てて取り繕う私の言葉に大男はやはり一言、「まあな。」とだけ返した。
そして室内をぐるりと一周し、玄関脇の左側のドアの前で大男は立ち止まった。
「この部屋を使え。少し休んだら始めるぞ。」

『始めるって?この部屋を使えって?』

ハイジは言った。
「おじちゃんはこれから天空界のテストを受けるの。そのテストに受かるまではずっと此処にいるの。
受かればビザが発給されて天空界見学ができるわ。頑張ってね!」

『がんばってね、って・・。じゃあ受からないとここから出られないの?』

「ううん、このお家からは出られることは出られるけど・・
9回受けてもダメな時は、この上界で門番や手下として一生働き続けるのよ。じゃあね!」

『じゃあねって・・・』

「入れ。飲み物と食べ物はテーブルの上だ。風呂は部屋の奥だ。」

大男はそう言うと部屋の鍵を閉めた。

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破れかぶれと上界に来たはいいが、まさかこんなことになるとは・・
参ったな・・ここはどういう世界なんだろう。
それにしてもやけにメルヘンチックな室内だ、これも大男の趣味だろうか。。。
このホットケーキは食べても変なことにならないだろうか、、、
ジュースは飲んでも大丈夫だろうか、、、
いささか心配ではあったが、飲まず食わずで5時間以上も歩きつづけたため、咽喉も渇き、お腹も空いていた私はすぐさま口にした。
『うん!うまい!!!』

腹ごしらえも済み、少し落ち着いたところで室内を見回した。

ベッド脇には本棚があり、数冊の本が入っている。
ここがどういう処なのか、何か参考になる事が書いてあるかもしれない。
私が本に手を触れた時、ガチャガチャ、ドアの鍵が開いた。

「おい、時間だ。審査を始める。2階へ上がれ。」

大男に呼ばれた私は2階の審査部屋へと通された。

「入れ。」

その部屋は壁一面に絵画が描かれていた。

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「ここはアガサの部屋だ。
この絵、どこかおかしいだろ。何があったか、どこがおかしいか。
ふふん、お前にこの美術館の謎が解けるかな?
これが解答用紙だ。制限時間は7分だ。始め!!」


いよいよ、天空見学ビザ発給の審査が始った。

               ↑
(絵画の謎解き、皆様もご一緒にお考えくださいね♪ 解答これは明日♪)
(前回の女の子の居場所は最終話で♪)


----------------------- 次回へ つ づ く ------デス-----------------------


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