神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

スポンサーサイト

Posted by 空耳ロバ on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆竹の花3 最終話

Posted by 空耳ロバ on   1 comments

---------------------- 竹の花2 の つづき 3 最終話------デス-----------------


勢いよく飛ばした竹とんぼで折ってしまったらしい竹の枝先に咲く珍しい花のような物を見つけ、おじいさんに見せた。
おじいさんはその枝を見た途端、血相を変えて出て行った。

一人、納屋に残った私は、家に帰っているよう言われたものの、竹とんぼが折ってしまった竹の枝を見たときのおじいさんの慌てようが気になり、
そんなに遅くはならないだろうとおじいさんの帰りを待っていた。

納屋の中は子供だった私にとっては大きな宝箱のようだった。
見たことのない道具や、これは囲炉裏に使っていたのだろうか、鉄で出来た魚の形をした吊るし棒、古備前の器やどう見ても年代物のクワ、見る物全てが古くて新しい発見のように楽しかった。
宝探しに夢中になっているうちにすっかりと日が暮れてしまった。
明り取りの窓から三日月が薄っすらと弱い光を照らしている。

           007702_convert_20121015222335.jpg

「おじいさん、まだかな・・・」

ぎぃー・・・

おじいさんが戻ってきた。

『なんだ、坊主、まだいたのか。』

「うん、おじいさんが心配で帰ってくるまで待ってたんだ。」

『こんなに暗くなるまで、、さぞや怖かっただろう。今、明かりを点けるからな。』

                lamp_convert_20121015230243.jpg

「わぁ、ホントに点くんだね、凄いや!!」

『あははは・・坊主、ランプがそんなに珍しいか?』

「うん、だって点いてるの見たことないもの。
あっ、おじいさん、さっきの珍しい枝、あれは何だったの?」

『ああ、これか?』

    img4e1bd229zik2zj_convert_20121015223011.jpg     PHtakenohana11_convert_20121015222855.jpg
               (写真はお借りしたもの)             

『これはな、竹の花だ。この辺りの竹には100年に一度しか咲かない不吉な花と言われているんだよ。』

「不吉? 100年に一度しか咲かないなら、大吉の花じゃないか。」

『ははは・・珍しいからな、そうともとれるか。。
だがのう、竹に花が咲くと言うことは、竹の寿命がきたということなんだよ。
竹は土の下の根っこで全て繋がっているから、花をつけた竹の株は一斉に枯れてしまう。
枯れると、しばらく筍は採れない、農家の人は困るだろう。
それでも竹の寿命なのだからどうしようもない、だから不吉な花と言われているんだ。
さっ、坊主、そろそろ家へ帰らないと皆、心配しているぞ。』
(竹の寿命はモウソウチクで67年周期、そのほか概ね120年周期と言われています)

おじいさんはランプを手に立ち上がった。

「あ・・・・」
  
  023196_convert_20121015235919.jpg

いつもは置いてあるランプの陰で見えなかったが、ランプを持ち上げたそこには、私がおばあさんの家に行く寸前まで探していた小さなアンモナイトの化石があった。

「おーい、徹。」
「とおるくーん」
「トオル~、徹。」

夜の竹


私は、私の名前を呼ぶ声にハッとした。

「とおる。。。心配したよ、こんなに暗くなるまで。ここで寝ていたのか。」
「あらあら、ここで眠っちゃったのね、ああでも良かったわ。さ、帰りましょ・・」

『あのね、ここにおじいさんがいて、、アンモナイトが・・・。』

「あははは。まだ寝ぼけてるんか?」

私は辺りを見回した。
納屋などどこにもない。
あれは夢?だったのか?

翌朝、私は東京へ帰る支度をしていた。

「大変じゃー!!竹林が!!!!」
朝の見回りを終えたおじさんが慌てた様子で戻ってきた。

「竹林がどうしたん?」

「竹が、竹が、、、竹が花つけとる。竹の花が咲いた。」

おばあさんやおじさん、おばさん、そして、私も外へ飛び出した。

裏山の青い竹林は、真っ白に変わっていた。

「とうとう寿命がきなさったな・・」一言、おばあさんが言った。


東京へ戻る新幹線の中、ベストのポケットで何かが当たった。
ポケットにはおじいさんと作った竹とんぼの羽が入っていた。


・・・・竹の花が咲くと不吉なことが起こると言われているが、あの時も結局、何もなかったな。。

喘息の発作で横になっているベッドの中、私は静かに日記帳を閉じた。


『具合はどうじゃ?』

「あ、神様、久しぶりじゃないですか。」

『どうっだったかの?未来の自分の姿は?』


------------------------- お し ま い ---------------------------


週明けからUPがこんなに遅い時間になってしまいました。

明日・・というか、今日も良い日でありますように・・・・

金運UPパーツと言うものを貼り付けてみました。
ランキングは無関係のようですが、クリックすると金運が上がるとか・・・

ランキング下記ニャン子、もしくは右バナーのハロウィン城です。
ぽちぽししていただけると
嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

     ↓

人気ブログランキングへ

 忘れました↓

Comment

空耳ロバ says..."Re: ご無沙汰してます"
メールありがとうございました。

お返事遅くに申し訳ありません。
風邪→喘息・・・と勝手に思っておりましたら「気胸」でした、、、、
入院し、現在は退院して家で療養しております。
またポツポツUPしていきますのでよろしくお願いいたします。
2012.11.08 13:14 | URL | #- [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。