神様がくれた休日~真話か偽話か空耳か~

フィクションともノンフィクションともつかない一人話を 時には まじない交え思いつくままツラツラと・・

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◆keep out~まやかしⅡ~4話

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------------------ Keep out ~まやかしⅡ~3のつづき 4 ---------デス------------



久留美から連絡を受け、慌てた様子で弁護士事務所を訪れた多賀子は裁判の経過を聞き、案の定、激高した。


「今まで何やってたのよ!!
この前まで、相手が3回も裁判を欠席しているから勝った同然だって言ってたじゃない!
反訴ってどういうことよ!相手が有利ってどうなってるのよ!!
どうしてくれるのよ!!!」

裁判官を前に周子の反論に何一つ主張できずに苛立っていた私は身勝手な多賀子の言い分に腹が立ち、つい、言い返してしまった。

『どうしてくれるのって・・・・
多賀子さん、こっちが言いたいわよ!
あの人は愛人でも何でもなかっったの!
多賀子さんの勘違いなの!!!!
それを“愛人”だの“不倫”だのって騒いで、慰謝料まで請求して・・・
裁判官の前で大恥かいたわ!
多賀子さんはこれきりかもしれないけど、私は弁護士なのよ!
今後もあの裁判官とは顔を会わせることだってあるだろうし、それに裁判記録は弁護士会の所蔵庫にも保管されるわ。
他の弁護士が読んだら私の評価が落ちることになるのよ!
どうしてくれるのよ!!』

「写真は証拠としては一番明確だって言ったのは久留美さん、貴方じゃない!
自分の出来の悪さを依頼人のせいにするなんて、最低の弁護士だわ!」

『とにかく、多賀子さんの勘違いは明らかだから、これでは反論できないのよ。
何も反論しなければ全て相手の主張が通り、裁判は負けるわ。』

「いいわよ!じゃあ取り下げるわよ!取り下げればいいんでしょ!
訴訟、今すぐ取り下げてよ!」

『反訴されてるのよ!取り下げなんて今更出来るわけ・・・あっ、、、』
そうか、そうだったのか・・・
相手から反訴を提起されれば此方の本訴は取り下げができなくなる。
だから、いきなり反訴に持っていったんだ。

「何よ、“あっ”って・・・
じゃあ、どうするのよ。私500万なんて絶対に払わないわよ。
そもそも、あんたが、愛人に慰謝料請求できるって言ったんでしょ!
何とかしなさいよ!貴方、それでも弁護士なの!!!」

『何言ってるのよ!
愛人に慰謝料請求したいから訴訟しろって言ったのは多賀子さんでしょ。
とにかく、次回は何か反論しないと・・・
長引けば証人尋問の可能性もあるし、その練習もしないと・・』

「証人尋問なんて私行かないわよ。何のために弁護士入れてんのよ。」

『証人尋問は関係者や当事者なの!自分で言い出した訴訟でしょ!
自分でしかけたことくらい自分で責任持ったらどうなのよ、多賀子さん!!!』

「偉そうに!
会社じゃ、あんた失敗ばかりして満足に仕事も出来なかったくせに、随分偉くなったもんね!
変わらないのはその地味でダサ~イ外見だけね!!!!」

多賀子は応接室のテーブルを〝バン〟と両手で叩き、怒って事務所を出て行った。


多賀子と言い争いになった久留美はイラついた気持ちのまま部屋に戻った。
部屋へ戻ると珍しくソファでヒョウが横になっていた。

             逵繧狗賢_convert_20121129224709

『ヒョウ、寝てるの?いいわねあんたは気楽で・・
はぁ・・・こっちは大変よ。
ねぇヒョウ、ちょっと起きてよ。
今から、多賀子の夫の“タカミニノボル”の調査して来て。
ちょっと!ヒョウ!!起きないと晩御飯、』

「ンナー・・今日は具合が悪いんだよ、少し休ませてよ。」

『あんたは猫なんだから、いつでも寝ていられるでしょ。
人間はやることが一杯あるんだから、早く!起きて!
ほらッ!ヒョウ!!!』

ヒョウが初めて怒った。

「ンギャー!!!フゥワアァァァァア!!!
いいかげんにしてよ!
いつだって僕は休み無しで久留美さんの言うとおりにしてきたじゃないか!
具合の悪い時くらい休ませてくれたっていいじゃないか!!」

『でも急ぎなのよ、今は人が足りないの!』

「そんなに人手不足なら人、雇いなよ!
猫の貴方に言われなくてもわかってるって、久留美さんもよく言ってるじゃないか!」

『感謝してるわよ!だからいつだって上等な缶詰、』

「もう、うんざりだよ!何が上等な缶詰だ!
人雇って人件費払うより、猫の僕なら無償で使えるから得だからでしょ!
この前だって、あんなに寒いのに帰ってきて直ぐにまた調査に行けって無理に行かせたり・・今までどれほど我慢してたと思ってるの!!
自分が疲れてる時は他人も疲れてる、
自分が寒くて出かけたくない時は僕だって同じだよ!
久留美さんはいつからこんなに思いやりのない人間に成り下がったのさ!」

『ヒョウ・・・そんなに怒らなくたって・・』

「久留美さんの言うとおり、僕は猫なんだよ!
たまには僕だって・・・
         閠・∴繧狗賢_convert_20121129224803
昔から猫はこたつで丸くなるのが猫の道ってもんなんだよ!」


ヒョウと言い争いをしていたその時、ドアをノックする鈍い音が響いた。

トントン!!トントン!

「あのぉー・・ビル管理会社の者ですが、ちょっとよろしいですかぁー」

『あ・・はぁーい。
ヒョウ、とりあえず一時中断!どこかに隠れて。』

「ええ・・どこどこ、、どこにしよう・・」

トントン!「よろしいですかぁー?」

『あっ、ちょっと今、着替え中なので・・
ヒョウ、早く早く・・あっ、ここがいいわ!』

「ン?ニャ?ここ?こんな安物のビニール籠の、」

『緊急事態なのよ、文句言わないで!』

「ンニャ・・ちょっと狭くな・・」
シュー・・カタン。
私はヒョウをロッカーの籠の中へ入れ、慌てて扉を閉めた。
       繝ュ繝・き繝シ_convert_20121129224036


〈 コトン・・ 〉
?・・・・・??
『アッ、お待たせいたしました。どうぞ・・』

「あーどうも、いつもお世話になっております。
私、ビル管理会社の者なんでが、実は、最近、猫が頻繁に出入りしてると通報がありまして・・・
迷い猫かもしれいと伺ったんですが。

『いえ・・見かけませんが、、、勘違いじゃないですか。』


ロッカーの籠の中でビル管理会社と久留美のやり取りを聞いているヒョウはジッとしていられない状況にあった。
〈 コトン 〉先ほどのこの音は、ヒョウが籠に入るか入らないかのうちに、久留美が慌てて扉を閉めた時に、はずみで籠の直ぐ隣に置いてある棚の上の香水瓶が倒れ、先ほどから香水がヒョウの頭に、籠の中に流れ込んでいるのだった。

          證励>繝ュ繝・き繝シ_convert_20121129224258

(ンナァっ。。この籠はビニールだから臭いが篭るニャ・・)
嗅覚の優れている動物にとって香水は普段でもかなりキツク感じるが、この日、体調の悪いヒョウには耐え難い悪臭であった。


「まあ、弁護士さんなんで規約違反と言うことはないと思いますが、えーと、このビルは動物持ち込み禁止なんで、もし、飼っているなら・・」


(ンナァー・・もう駄目ニャ!!!)
ヒョウはたまらず、ロッカーから飛び出した。

      012262_convert_20121129223858.jpg

        『あっ!・・・・』   「あっぁ!」


---------------------- また つづく ---------------デス--------------------


ちょっと長くなるかもしれませんが、もしかすると次回で最終話にするかもしれません。
こんな曖昧で、あつかましいのですが、下記に2ぽち頂けると嬉しいです。

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日々、とてもとても寒くなって参りました。
温かくしてお過ごしください(北海道の停電地域の皆様ごめんなさい)。

明日も良い日でありますように。。。
明日は全国に電気が届きますように・・・

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